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反転 あとがき

何となく、お話というのは「因果応報」であるべきだ、という思いがあります。

何の落ち度もない善良な主人公が、酷い目に遭うという話は、どうしても、好きになれません。もちろん、酷い目に遭った主人公が、その後、反撃に転じて、酷い目に遭わせた奴をやっつける、という話であればいいのですが、酷い目に遭って、それで終わり、という救いのない話は、読んでいてもつらくなります。

それ以上に嫌いなパターンの話は、何の努力もしない主人公が、ひたすらいい目を見るという話です。
何の代償も払わないのに、幸せを得るというのは、やはり納得がいきません。

やはり、何かを得るためには、何かを支払わなくてはなりません。
それは、努力だったり、知恵だったり、あるいは、肉体的、精神的な損傷だったり、まあ何でもいいのですが、何かと引き換えでないと、何かは得られない。
お話は、そのような構造であるべきだと思います。

よくある、「悪魔に何かを願う話」などは、この典型で、基本形は「魂を渡して願い事を叶えてもらう」です。

この話はその変形なわけですが、基本形にちょっとひねりを加えたら、こんな話になりました。


話の骨格としては、「前編」「後編」で終わりで、「その後」は後日談をちょろちょろと書くだけのつもりだったのですが、「反転とは何か?」ということをもうちょっと突っ込んで書けそうだったので、こんな形にしました。
うまく伝わっているか、ちょっと自信がありません。

この話で作者が一番気に入っているところは、「その後」の最後の方で、トモキが「やめて」と言っているのにユウがやめない、というところです。
「kissはいやと言っても反対の意味よ」という感じですね。

テーマ : *自作小説*《SF,ファンタジー》 - ジャンル : 小説・文学

コメント

No title

久々にURAさんの作品が!!
毎回素晴らしい内容に渇きを満たさせてもらってます。
取り敢えず足跡をぺたり的な
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